シャクナゲ編 へ戻る |
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本州中部近畿以西、四国、九州の山地に自生し、その名前に由来するように九州では広い地域に分布する。樹高は4mにも達し、幹回り60p以上に達する巨木もあり、日本石楠花では最も大きい部類になる。葉の大きさは長さ10〜20p 幅3.5〜6pほどの皮針形から長楕円形で厚みがある。葉裏には褐色毛があるが産地によってつき方が異なる。若葉の頃は葉の表面にも白色毛または淡褐色毛があり、成長するにしたがい消失し光沢のある濃緑色になる。 花は花冠の径が6〜8p位のロート状で先端が7裂し雄しべ14本を有し10〜15花程度の花房を作る。花色は淡桃色(地域によって酔白〜濃紅色まで幅広い)で、咲き始めは濃く次第に退色する。またツクシシャクナゲは自生地による変化が多く、大分県の九重山、愛媛県の石鎚山のものは古くから愛好家に人気がある。また九州の三俣山産のものをミツマタシャクナゲと呼んで珍重されている。別に白花をシロバナツクシシャクナゲという。 なお、外国に日本のシャクナゲとして初めて紹介されたのはツクシシャクナゲなので、これをホンシャクナゲとも呼ばれている。開花期は東北南部の平地で4月下旬から5月上旬である。 |
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