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日本の「石楠花」の中ではもっとも高い高山帯に生息し本州では、北、中央、南アルプスなどの高山帯に生え、日光には白山石楠花との自然交雑種の日光黄花石楠花が知られている。本州中部以北と北海道の高山に分布しており、分布域は白山石楠花より標高が高い所に生育している。樹高は0.5〜1mと小型矮性で、岩場や這い松の間を這うように成長し幹、枝は太く、短く横張り性で、胴吹きをする性質があり見からに高山植物と言える美しい姿をしている。葉の大きさは3〜5p 幅2〜4pほどの楕円形から円形で硬質で濃緑色の葉が内側に巻き込んでいる。葉の表面は葉脈が凹み、著しい小じわが現れている。葉裏は無毛である。花は花冠の径が2〜3p位のロート状で先端が5裂し雄しべ10ポンを有し5〜8花程度で花柄が少し長い花房を作る花色は淡い黄色で産地ににては花弁や花柱に赤味のあるものもある。開花後次第に退色する。開花期は無鱗片の日本石楠花では最も早く3月下旬〜4月上旬に開花する。高山植物であるため平地では蕾のまま開花しないことがある。 また稀に見る八重咲きをヤエキバナシャクナゲという。 他に日光女峰山、秩父金峰山、木曽駒ヶ岳などにハクサンシャクナゲとの雑種があり、葉形や花色は両者の中間型でニッコウキバナシャクナゲという。また図鑑には「アズマシャクナゲとの雑種をクロヒメシャクナゲといい、長野県黒姫山に見られる」とある。 夏山登山では山頂近くの谷間の斜面に咲くキバナシャクナゲの群落を見て一息つくことは多いが、ニッコウキバナシャクナゲの野生種は現地で見ることは難しいと言われる。筆者はまだ見る機会がない。 |
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