シャクナゲ編
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『天城(京丸)シャクナゲの写真集』 シャクナゲ編
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 伊豆の天城山系に自生していることから天城石楠花と呼んでいる。遠州地方のものを京丸石楠花(南北朝のころ、落人が遠州京丸の里に住みついて、この石楠花を京丸牡丹と呼んでいた)と呼ぶことがある。静岡県の伊豆半島と西部北遠地方、長野県下伊那地方に分布し、標高1000m位の山に自生しており、中低山性の石楠花である。樹の性質や外観、花色や退色性など屋久島の薄毛石楠花に似ている。樹高は5〜7mの開拡型で分枝性もあり、成長も早い。葉の大きさは長さ15〜25p 幅4〜7pほどの皮針形から長楕円形で薄く比較的大葉で、葉裏灰白色から淡褐色で、革質が和紙状短毛をおびている。花は花冠の径が4〜7p位のロート状で先端が5裂、雄しべ10本を有し10〜15花程度の花房を作る。花色は淡桃色(澄んだ桃色)が多く開花後の退色性の強いものが多いが。最近では固体の変種(濃色、八重咲き、唐子咲き)も発見されている。開花期は東北南部の平地で4月下旬〜5月上旬に開花する。
 

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